北海道立芦別高(芦別市)の柔道部の練習中に投げ技をかけられ、受け身を取れずに頭部を強打し脳に障害が残ったとして、石狩市の元女性部員(20)と家族が道に約2億2900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁は9日、約1億3600万円の支払いを命じた。
判決理由で石橋俊一裁判長は「女性の体調や技能を考えれば、練習試合に出場させるべきではなかった」として、学校側の過失を認めた。
「指導教諭は、健康状態や技量など生徒の特性を十分に把握し、事故を防ぐ注意義務を負う」と指摘した。
判決によると、芦別高2年だった女性は08年8月、柔道部の練習試合で大外刈りをかけられ後頭部を強打。脳に障害が残り、手足もまひしたままで介護が必要になった。同5月にも練習で頭部を打ち、急性硬膜下血腫と診断されていた。
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