2010年12月23日木曜日

ハサミを授業中に先生に投げつけた中学生

友人からのまた聞き。だから、私のフィルターを通っているので、真実とは言い切れない。
そのつもりで読んでいただきたい。

美術の時間。3年の神崎(仮名)が突然ハサミを先生に投げつけた。
ハサミの本数は5〜6本。ハサミは教諭の脚と腹部に当たる。傷から出血した。
夕方、そのことが判明した。

翌日、全教職員に報告。そのとき、怪我をしていないと報告した。
1限から別室に入れて指導をする。
被害者の先生は一人で病院に向かう。出血と打ち身、青あざがあった。
昼過ぎに保護者が来校。夕方に本人と保護者が謝罪をする。

自宅謹慎をしばらくさせる。そして、奉仕活動として校内清掃をさせることに
なる。

問題傾向のある生徒だが、最近は勉強にも力を入れていただけに、この報せを
聞いた教師は一様に驚いたという。

2010年12月16日木曜日

再燃する「校内暴力」

生徒が変わったのか?
保護者が変わったのか?
私の勤務する学校だけの問題なのか。

この疑問を説こうとして、大学の図書館で本を漁った。
『校内暴力』(1981.5 月刊『生徒指導』編集部編)を読んだ。

「新しい荒れ」かどうか。私は荒れに新旧はないと感じる。
1980年代は中学校の校内暴力の全盛期。教師と生徒の対立。
この問題を克服した決め手が参考になるのではないだろうか。
古いからで済ましていいだろうか。能重真作、田代三良、君和田
和一の論文を読み、青年教師時代の友人との議論を闘わせた頃を
思い起こす。
「教師はすべての子どもの発達の可能性を信じて、どの子にもわかる
授業の工夫と努力をしなければいけないのではないか」(能重真作
P.137)そこに戻るべきではないか。

私の属する学校は警察力を導入した。その後に残る問題は片付いて
いない。生徒との信頼関係を再構築するために、会議で全員一致の
討論ができるかが問われている。
そして、保護者の支援も得て、「安心・安全・信頼される学校」に
なると思っている。

しかし、校内暴力に対する疑問はまだ説けていない。データを集める
ことにも精力を傾けることにしたい。

2010年12月12日日曜日

大阪市教職員労働安全衛生協議会委員はだれ?

大阪市教職員労働安全衛生協議会委員名簿は次の通りです。
平成22年8月1日の日付になっています。

⑴総括安全衛生管理者
荻野哲男(教務部長)

⑵教育長が適当と認め指名した者
藤巻幸嗣(教職員人事担当課長)
辻井昭之(教職員給与・厚生担当課長)
松岡小由美(教職員給与・厚生担当課長代理)
松山明(昭和中学校校長、中学校校長会会長)
玉岡照宏(桜宮高等学校校長、高等学校校長会会長)
島本雅典(産業医)

⑶教職員のうち衛生に関し経験を有する者のうちから教育長が指名した者
稲田幸良(生江小学校教諭)
伊東ゆかり(旭陽中学校教諭)
才福英樹(玉津中学校事務職員)
舛田佳代子(茨田小学校教諭)
河内正(生野工業高等学校教諭)
実森之生(聴覚特別支援学校教諭)

2010年11月23日火曜日

卒業式の形態を言っている場合ですか?

ある中学校職場の知人からの情報。

先週末に職員会議があったそうだ。

同僚からの伝聞だ。管理職から「卒業式を壇上を使ってやりたい」と提案があった。
昨年度までは日の丸・君が代もあった。形式はフロアで厳粛かつ祝福の式がされ、
生徒も保護者も感動したそうだ。ウルルン。

昨年度、ある保守党の市会議員が市教委教育長を追及、調査と壇上形式の指導を約束
させた。その議員の選出区では、義務制の学校では混乱した。特に管理職の動揺ぶりは
情けなかった。教育の情理に立った管理職の説明はされなかった。市教委が電話などで
圧力をかけ続けた。当日には指導主事がトラブルの可能性のある職場に出張する有様。

さて、話題を戻す。市教委は3点セットを卒業式で実施をするのを管理職のネジを巻い
ているらしい。日の丸を壇上に。君が代演奏(テープ)。そして君が代をピアノ伴奏で
歌わせる。国際化の流れの中で、ナショナリズムを学校に押し付ける姿勢を貫徹したい
のだろう。

職員会議では、当該の学年から例年通りのフロア方式で行きたいと回答。他の学年も
例年通りの意見を共有したようだ。頑固に壇上方式を訴えているのは管理職のみ。

知人は吐き捨てるように言った。卒業式をどうこうするかを論議するより、生徒の荒れを
どうするかを会議で論議するのが今、すべきことでないか。管理職のマネジメントがされ
ていないのが問題だとも付け加えた。普段は間接管理で「良きに計らえ」なのに、儀式に
限って直接管理を強引にしようとする管理職の姿勢からは、教職員に不信感だけ残る。

「児童・生徒の荒れをどうするか」を各職場で論議する時間的ゆとりが、必要ではないか。

2010年11月20日土曜日

早出を命じた管理職

10月から勤務時間が短縮された。8時30分から17時まで。
8時間労働が7時間45分になった。喜ばしいことだが、現場では定時には
なかなか帰れないのが実態だ。

※ある中学校で起きたこと
体育祭当日の出勤時間を、管理職が体育科教師は午前7時出勤、その他の先生は7時30分に出勤と
「命令」した。

当日になった。体育祭が終わる。その管理職は「午後5時に帰ってもらって結構です」と
周りも見ないで言った。後片づけはまだ終了していないのに。「5時に帰れないのは分かる
はずなのに」とつぶやきも聞こえた。

勤務時間についての理解が足りない管理職が、誤った「リーダーシップ」を発揮したらこうなる。
教職員の働き方に理解を示さない。空気が読めない管理職の存在。

午後6時から体育祭の打ち上げ会が催された。件の管理職は、長時間残業を命じてペナルティーを
受けたことはまだ聞いていない。拘束時間は、出勤が7時30分であれば16時までのはずだ。

労働法の基礎知識に関心をもたない管理職が教職員を管理しているのが、現状ではないか。

2010年11月14日日曜日

同一職場でバタバタ倒れる

ある学校で10月から11月にかけて、教員が倒れることが起きている。

※10月末どこの学校でも文化発表会の準備で追われる時期。急に高血圧になり、フラフラとめまいがするので救急車で自宅から病院に運ばれた。でも、翌日は出勤した。

※文化祭が終わる。普段から低血圧気味だった。自宅で低血圧で倒れる。翌日、時間休を取って出勤した。

※ずっと調子が悪く、医者からピアノを弾いていけないと診断される。微熱が続き、出勤と休暇を取ったりする。喉の粘膜から出血が1週間続く。耳から水が出たと通院する。突発性難聴と診断が下る。翌日、休暇を取る。

3人の症状が、文化発表会の前後に現れていることに留意したい。安全配慮義務が管理職にある。
3人の症状は氷山の一角ではないだろうか。

2010年11月12日金曜日

[現代教育労働研究会]の規約

⑴「研究会」は、教員の現代的状態を労働負担の視点から科学的に研究し、長時間過密労働を軽減する対策を提案し、もつて人
間らしい労働生活実現に資することを目標にします。
⑵ 「研究会」は、事実以外の権威を認めずに、事実に基づいた意見交換を契機にしてお互いの認識を深め合うというルールで
運営します。
⑶ 会員は、相互に協力・協同するように努力します。
⑷ 「研究会」の趣旨を実現するために、調査研究事業、研究集会の開催、研究会誌発行、講演会、その他必要な活動をすすめ
ます。
⑸ 会費は、発表者または投稿者については無料とします。

2010年9月18日土曜日

指導主事はすべきことを果たさねばならない

ある職場で採用2年目の先生の研究授業があった。

他人に見せる研究授業だから、準備の時間もかかったであろう。また、指導主事からのアドバイスもあったであろう。無事に済んだ後、件の先生がぼやいた。

社会の指導主事のアドバイスがおかしくて、腹が立ったと。

日本国憲法9条の授業の講評。「戦争放棄」と「清掃放棄」と生徒が聞きまちがえるので、誤解のないように配慮しなければならないと、その指導主事は宣った。それはないだろう。そんな生徒がいたら、お目にかかりたい。落語の世界ではない。

授業前にその指導主事は「戦力と武力とは違います」とその先生に説明をした。授業後の講評で「戦力と武力とは同じです」と断言。エー、それはないよ。先生はビフォアーとアフターとが違うと詰問。その指導主事先生はシドロモドロで返答できなかったそうだ。

教科の専門家である指導主事。最近は教師の授業を見る立場で発言する人が目につく。待てよ。新採用者にこれが授業の手本だというものを見せてこそ、尊敬される指導主事ではないか。授業をしたくない教師が、教頭・指導主事試験を受けるのだと先輩に聞いたことがある。

事務局の小間使いではなく、教員に偉ぶるのでもなく、現場の苦しみや悩みを聴いて、的確なアドバイスをするのが本来の職務
ではないか。事務局のお茶汲みであってはならない。プロの中のプロらしく働いていただきたい。

2010年9月16日木曜日

管理職のマネジメントのなさを嘆く

夏休みも明けた。1学期の混乱も収まった。

しかし、それも誤りであった。5限に3年生による対教師暴力が起きた。
不必要なものを取り上げることで、たまたま指導の加勢に入った教師の腹部を蹴ったのだ。

学年会で論議してと管理職が言ったと学年主任の言葉。いつもは市教委の通達だと問答無用の態度を崩さないのに。
暴力事件とかになると、急に学年会の意向に従う姿勢になる。
まず、管理職の方針があって、それを論議せよならわかる。原案なしに論議せよとは、会議の進め方の基本を知らない人物と取られても仕方がない。

被害者の先生を午後6時まで放置しておく管理職の非情さ。また、心配する教職員に説明する集会を開こうとしない態度。急かされて初めて開く始末。校長は朝から校長会、中文連、近隣の小学校に出張。でも帰港するのが船長の責任だろう。教頭に電話で指示したのだろう。

服務ハンドブックの説明に30分もかける管理職。これはダメ。したら処分と脅す。市教委のマインドコントロールに囚われた校園長には、学校園のマネジメントはできない。

それ以前に学校園の部下を守る姿勢のなさを嘆く。

2010年8月19日木曜日

来年の通常国会

労働基本権の回復と総人件費の2割削減とがセットで通常国会(2011年1月招集予定)で審議される。
法律案が通過すれば、各職場で労働基準法に基づいて労使協定(36協定)を締結しなければならなくなる。
昭和46年に制定された「給特法」で、教育公務員の長時間労働の規制は労働基準法から除外された。「給特法」により残業は、限定4項目を除き、原則として残業は命じないことになっている。しかし、長時間労働は常態化している。私は、天下の悪法である「給特法」は日本国憲法違反と思っている。違憲状態がずっと続いている。
各職場で要求を束ねて、使用者と交渉する力量が求められる。