2011年6月18日土曜日

♬日経新聞 教科書調査員の名簿開示命令 横浜地裁(2011.06.18)

 横浜市立小学校などの教科書採択をめぐり、事前に各社の教科書を調査した調査員の名簿を同市教育委員会が採択後も非開示としたのは違法として「かながわ市民オンブズマン」メンバーの女性が開示を求めた訴訟の判決で、横浜地裁(佐村浩之裁判長)は15日、非開示決定を取り消し、開示を命じた。

 市教委は非開示理由を「教科書会社や研究者などからさまざまな働き掛けが行われ、公正な事務が阻害される」と主張したが、佐村裁判長は「採択結果を事後に検証する目的の働き掛けは、説明責任として調査員が受忍すべき範囲のもの」と述べた。

 市教委によると、調査員は教員らから任命し、採択前に各社の教科書を調査研究し、市教科書取扱審議会に報告する。2009年度まで採択後に調査員名簿を開示していたが、10年度から非開示とした。

 判決によると、女性は市教委が11年度に使用する教科書を採択した後の10年9月、調査員名簿の情報公開を求めた。

〔共同〕
Nikkei.com(2011.06.15)

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