2011年6月22日水曜日

毎日新聞 大阪維新の会:中学歴史教科書「自由社、育鵬社使用を」(2011.06.22 朝刊 市内 14版)

首長政党「大阪維新の会」大阪市議団が、中学生の歴史教科書として、記述内容で賛否両論がある自由社や育鵬社の教科書を使うよう求める方針であることが21日分かった。教科書採択に関する意見書や決議文を、早ければ9月定例市議会に提出する方針。中学校の教科書は来年度に4年に1回の更新を迎えるが、市教委の選考に影響を与える可能性もある。

 自由社は、自国中心の歴史観を反映した教科書づくりで内外の反発を招いてきた「新しい歴史教科書をつくる会」と連携して教科書を発行。育鵬社は扶桑社の子会社で、両社とも教科書検定で合格している。

 市議団幹部は「日本の歴史をしっかり書いている教科書を選んでほしい」と話している。【小林慎】
Mainichi.jp(2011.06.22)

2011年度は中学校教科書採択の年に当たります。「新しい歴史教科書をつくる会」=つくる会が仲間割れし、日本教育再生機構=教科書改善の会は育鵬社から教科書を発行。つくる会は自由社から教科書を発行します。歴史でこれらの教科書が使われたら今の小学校3年生から6年生まで、公民は5年生から中学2年生までの子どもに影響があります。

子どもと教科書全国ネット21がパンフレット「子どもに渡せない育鵬社版 自由社版教科書」を作っています。そのパンフレットの見出しを列挙します。

アジア太平洋戦争を美化する教科書。
侵略の歴史を偽り、アジアの人々との友好に背を向ける。
社会の主人公は民衆ではなく天皇だと教える。
国民より「天皇」と「国家」を優先する教科書。
原発を礼賛し、危険性にほとんど触れない。
女性差別を取り上げない教科書。
子どもや若者の苦悩に目を向けない。
狙いは憲法「改正」と徴兵制。

横浜市や東京都杉並区で成功した方法を大阪でもと狙っています。首長政党「大阪維新の会」の動きは危険です。公約していなかったことでも数の力でゴリ押しをした政党ですから。首長→教育委員の投票によって教科書採択させる手法です。

教科書展示会で実物の教科書を手にとってみてください。

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