最近、「ヤンチャ」なるコトバが政治家から語られている。違和感というか誤用というか気になる状況がある。他人の理解度を薄める効果を狙っているようにもうかがえる。
それで、牧村史陽さん(郷土史家)の「大阪ことば事典」を本棚から出して読んでみた。
講談社学術文庫に入っている。大阪のことばを調べる時は、まずこの本を見るようにしている。
その719ページに「ヤンチャ」の記述が載っている。
いたずらっ児。小児がむずかる時にいやいやということから、小児がわがままを言ってむずかることを指すようになったのであろう。「権太」もほとんど同意語であるが、ヤンチャの方が多少稚気があるようだ。また、ヤンチャクレなどともいう。
昭和59年10月10日 第1刷発行とある。定価1500円。奥付にある。
牧村史陽さんは大阪の郷土史家で有名な方である。明治31年船場で生まれ。独力で調査研究をする。昭和54年に亡くなる。
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