2011年9月1日木曜日

大阪維新の会「教育基本条例案」の問題点

大阪府議会の過半数を占める「大阪維新の会」(橋下府知事が代表)は、この秋に「教育基本条例案」を府議会に提出しようとしている。

改正「教育基本法」(平成18.12.22)でも、教育に行政は介入してはいけないとなっている。戦後教育の原則(政治が教育に介入してはならない)をご存じでない。いや、知っていながら、思い込みに突き動かされている。確信犯的権力政治を府民に押し付けようとしている。

第十六条  教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない。
2  国は、全国的な教育の機会均等と教育水準の維持向上を図るため、教育に関する施策を総合的に策定し、実施しなければならない。
3  地方公共団体は、その地域における教育の振興を図るため、その実情に応じた教育に関する施策を策定し、実施しなければならない。
4  国及び地方公共団体は、教育が円滑かつ継続的に実施されるよう、必要な財政上の措置を講じなければならない。

条例で大阪府の教育を、行政の長たる橋下府知事は支配できることになる。
☆校長の公募
★府立高校の学区撤廃
☆3年連続定員割れの府立高校の統廃合(統合はわかるが、廃合という単語は行政用語で意味不明)
★2年連続最低評価の教員の首切り
☆学力テスト結果の学校別公表(隣の学校を競争相手と見なし、サバイバル・ゲーム(競争)が激化。公表して、誰が利益を得るのでしょう?)→低学力から抜け出せない公立学校を最終的に統廃合の対象にするか。大阪府の教育をサバイバル・ゲームに投げ込む橋下知事は『てっぺん野郎』(佐野真一)第2号に出世するか。もちろん「てっぺん野郎」とは東京都のあの人だ。

「てっぺん野郎」第2号は、やりたい放題。東京都のあの人からお墨付きを貰ったから、怖いものはない。

⌘「教育への政治介入と“処分条例”許さない府民集会⌘
・9月6日(火)午後6時30分開会
・エルおおさか大ホール(地下鉄・京阪 天満橋駅下車西)
・講演:「教育に強制はなじまない」堀尾輝久氏(東京大学名誉教授、元日本教育学会会長)

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