2011年9月18日日曜日

運動会の季節に想う

運動会(中学校では体育祭)に向けて、練習を行っている学校が多いだろう。

我が家の近くの小学校でも、子どもたちの声やマイクを通した先生の指示が聞こえる。「君が代」が流れてくる。あれ~、おかしいぞ。儀式(入学式や卒業式)に管理職を通じて、教員に強い「お願い」が降りてくる。この曲が流れてくると、へへ~と畏まる自分が見えてくる。戦前、戦中の臣民の気分が纏わり付いてくるのだ。アナクロニズムに囚われている日本の教育は間違っている。運動場の隅に日の丸が常時翻っている。その旗に注目しながら歌を聞いているのであろう。民主党政権になっても、文科省の偏向教育は収まらない。

大阪府でも、知事で地域政党代表が「教育基本条例案」を議会に提案する。民(意)をバックに過半数の力で成立させる手法には賛成しかねる。大阪弁護士会が15日、反対声明を発表した。公務員(とくに教員)が嫌いな現知事は、公務員を敵にして府民にカタルシスを与えるリーダー像を描いている。独裁を認める。石原都政のマネをしている府知事には早く大阪から退場を願いたい。

ナチスが政権を握る過程をおさらいするのも、大阪に独裁者を君臨させない教訓になろう。

1933年4月 「公務員再建法」制定。(反ナチスの人物やユダヤ人を公職追放)
1934年9月 ナチス党大会でヒットラー演説。「我々が役人に支配されるようなことがあってはならない。我々が役人
を支配するのだ」
1935年 ルドルフ・ヘス(副総統、無任所大臣)が公務員の人事権を掌握。
1939年〜 ナチスの党員でない者は公職に就けないことを認める。「党員を国家組織の要職に任命するなどの手段に
よって、国家組織を支配しようとした」

国家組織を大阪府や学校教育に置き換えるとどうだろう。要職を校長や教育委員に置き換える。かつて教育が政治介入で国家に都合のいい国民づくりを強制させられた過去がある。大阪府を先頭にして、右寄りの教育改革が始まろうとしている。そうさせてはならない。

0 件のコメント:

コメントを投稿